jo君のヨイトマケ奮戦記(10)
今日は遺跡全体と取り巻く環境をセスナ機から撮影するという。従い、午前中は遺跡のジョレンがけ(表面を削る、清掃する)作業で半日過ごした。全員で午前中必要とした。
凄い労力をかけて撮影なのだ。お昼の12時30分に飛行して来るというので、午前の休みは抜きで働いた。
どないですか?綺麗なもんでしょう?ホンマ感心するほど綺麗になるんです。
奥に写る地層が大層重要なんだそうです。科学的に発掘しているそうなので、地層が乱れていない事を確認しながら遺物を担保する訳ですね。
遺跡全体は10区に分かれています。左の写真は2区であり、右は1区の写真です。
写真の奥あたりに黒曜石、水晶、縄文土器破片、等々の遺物が纏まって発掘されています。
まだまだ、これで、3層のレベルですからまだまだ掘り下げて行きます。基本的には10層まで掘り下げる予定です。
毎日、弁当とお茶はペットボトル3本に麦茶+ウーロン茶を持参する。今日の弁当は自分が製作し詰め込んだ。
牛肉とウインナーの甘辛煮。鶏肉と筍、ゴボウ、椎茸、ジャガ、新タマネギの煮物。玉子焼き。昆布の佃煮と黒豆、梅干は市販もの。茄子の焼き物に生姜ピリリは自作です。
梅干は熊取の姉が送ってくれた、和歌山の田舎梅特製。
ホンマ昼飯が肉体労働のあとには、どれだけ美味しいと感じるか!毎日昼飯が楽しみなのだ。
セスナが飛んで来ました、強風だけど墜落しないだろうか?約、15分程度高度を変えて、旋回して撮影したようだ。その間、我々労働者は現場に出れないのだ。(笑)
ちゃんと撮影してくれた事を祈るだけである。
このオヤジ、妙な掘り方をする。真ん中を残して回りから掘削しているのだ。最後に、ギアナ高地が残り、その上に登り掘削している。不思議な光景である。(笑)
帰りは何時も小林さん(元銀行にお勤め)と一緒です。彼はこの葉っぱを見てホウの木だと言うてましたが、トチの木であると訂正されました。
もう実が形成され始めていますね。この木が密集して巨木として遺跡の周りにあるのです。フランスではマロニエと言うんだそうです、何かロマンチックな雰囲気ですね。
素晴らしい環境に恵まれた遺跡発掘現場なのです。
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Comments
山岳弁当?
弁当の写真を見てドキッとしました。
そこにJOさんがいるような気がしたのです。
JOさんの太い指、大きな手が見えてくるようです。
文は人なりといいますが弁当も人なり、ですなあ。
おふくろが作ってくれた弁当、女房が作ってくれた弁当は覚えていますが、その感じとは全く違いますね。
実質一点張りで、美味そうで。
男の料理、ちゅうやっちゃね。
(山岳弁当)と呼びたくなります。
Posted by: ふうてん | 2006.05.22 10:44 PM
ふうてんさん
お元気そうやね?ご無沙汰してます。色んなことがあってね、多忙ダス。
けど、ヨイトマケは結構、私にあってる気がするんやね。(笑)身体で学ぶというのはそこに誤魔化しが無いんやね。
カラスと縄文の森に囲まれて原始人のjoが蘇る気がするんやね。(笑)
弁当は確かに、見栄えが何もあらへんね?ホンマ才能が無いんやろね。けど、美味いよ~~~!
ま、もう暫くしかここでは働けないと考えると密度濃く何事もやりたいです。
Posted by: jo | 2006.05.22 11:31 PM
最初の2枚の整地された写真は見事!ですねぇ。こんなに美しくなるんですか~。いい仕事なさっているんですねぇ。きっと航空写真も美しく撮影されていることでしょう(笑)。
Joさん弁当、美味しそうですね。何種類もおかずが入っているですねぇ。(自分の手抜き弁当を反省。)私の今日制作のお弁当なんか、ごはんの上に(ふきの佃煮)、(卵焼き)(ミートボール)(チシャ菜とトマトのサラダ)に(フルーツ)でした。<おかずは、卵焼きとミートボールの2種類のみ>
ああ~、やっぱり師匠にはかないません(泣!)
Posted by: ほかも | 2006.05.23 08:21 AM
ほかもはん
遺跡発掘の関係者はかなりベテランの方々が多くおられますので、私は言われるままに作業してるだけです。
この遺跡発掘はかなり大掛かりですね、珍しいでしょうね。1年後か2年後には発掘成果が発表されるでしょうね。注目は旧石器時代です。
弁当は皆さん大変ですよね、自分でやればその苦労が判りますよ。(笑)野菜類とかデザートの果物が必要ですね。
アタシャ、ふうてんさんに山岳弁当と言われてしまいました。(笑)
Posted by: jo | 2006.05.23 10:11 AM
Joさん
本当に美しいですね、まるで芸術作品のようです。しかも、毎日模様が変わってゆく・・・発掘作業が終了すると、後にはマンション建設工事でも始まり、跡形もなくですかぁ~(≧Д≦)
真中を残して掘る!哲にはとても理解できる掘り方に思います。残りの作業量というか、残土が真中より掘り進めるより、把握しやすく思います。
昔、オホーツクで家の周りの雪除け、どの範囲の雪を捨てる?そう、最初に外側を除けていたな~
お弁当!美味しそうです\o(^o^)o/
Posted by: 哲 | 2006.05.25 05:33 PM
テッチャン
遺跡の発掘は本当に毎日姿が変わり、最後は埋め戻すわけですから、儚い夢のようでもあります。
ピットを掘る常識は横一直線に堀り進むのですが、その理由は掘った平面を水平に保つ事が出来るからなんです。
でも、色んな人が独自な方法でもちゃんと出来ればいいんでしょうね。新人がやると怒られますね。(笑)
Posted by: jo | 2006.05.28 12:57 AM