神河内(上高地) 逍遥記(2)
今回は神河内の入口である大正池、焼岳眺望までの行程を記録します。東京から行かれる人には参考になると思いますね。
新横浜を朝の6時過ぎに八王子に向かい、特急”あずさ”に乗り換え一路、松本を目指します。週末には横浜から松本に向かう直行の特急”はまかいじ”がありますが、ウイークデイには運行されていません。
早朝なので、姿も顔もひどい状態ですが、松本駅から松本電鉄の高原列車に乗り換え、一路、新島々駅終点に向かいます。ここから、30分程度で終点の駅に到着します。
このプラットフオームの端には40年前から営業されている立ち食い蕎麦屋が営業してますので、昔懐かしい人は一杯の山菜とろろ蕎麦でも食べて乗車されるのが宜しいと思います。(笑)
つぃでですが、立ち食い蕎麦のそばの端には便所が有ります。昔ながらのプラットフォームの端には便所を構えるというのが、信州の伝統でしょうか?昔から変わらない。
そして、便所のそばには必ず花壇があり草花が咲いているんですね。この風習は随分と昔から受け継がれているんですね。綺麗なもんですね。信州の人々の優しさが伝わりますね。
学生時代は、大阪駅を夜の9時頃に”ちくま”に乗り込み大きなザックを担いで夜行列車で松本駅を目指し、朝の5時過ぎに到着していました。勿論、当時は直江津経由、大糸線を南下して松本駅に辿り着いていました。今はどうなのか?知りません。
新島々に向かう途中の駅に北新駅という駅がありこんな看板があります。
ものぐさ太郎の案内板ですね。
ご興味のある人は是非、下車して訪問して下さい。ものぐさな人でも一芸に秀でると出世出来るという話ですよね?羨ましいです。(笑)
さて、新島々の駅に到着です。ここでも駅には綺麗な草花の花壇がありました。そして、写真の駅は大昔の駅が保存され今は地元で採れた野菜などが売られている場所です。現在の駅では有りません。
駅にはツバメの巣のようなものが有りましたが、どうやら今の季節は異なる鳥が巣にしている様子です。写真で判りますか?巣の材料を銜えた小さな鳥がいますよね?明らかに燕尾服を着たツバメでは無いです。(笑)
さて、ここから低公害バスに乗り換え、一路、神河内を目指しますが約1時間と少しで到着します。ここはスイスと同じで一般の車は乗り入れが禁じられており自然保護が徹底されています。
あれあれ、徳本峠(とくごうとうげ)越えの登山ルートは現在禁止の様子ですね。学生時代はこの登山ルートで神河内に入山したんですよ!標高二千メータの峠越えルートは山をやる人なら一度は経験されたと思いますが、苦しいけれど、極めて感動的なルートです。
しかし、心配なのは確か6月4日の神河内のウエストン祭りにはイベントとしてこのルートで人々が入山する予定ですが、登山道修理は間に合うのだろうか?心配ですね。
バスで神河内に入るのは、私は始めての経験なのです。このルートは梓川に大きなダムを建設する時に新しく作られた道路ではないでしょうかね?途中までは昔からありましたね、皆さんよくご存知の野麦峠です。
今回の旅では野麦峠を越える訳では有りませんが、ほぼ途中までは同じルートを通過します。この峠を越えて飛騨の若い女性達は松本を経由して岡谷の製糸工場に向かったんでしょうか。
神河内にバスは到着です、先ずは入口の大正池停留所で下車しましょう。神河内の最南端です。
レストランがありますので、先ず、腹ごしらえに蕎麦で食べましょう。レストランの窓からは写真のように綺麗な焼岳の姿と大正池が望めます。
私は山菜蕎麦で家内はキツネ蕎麦でした。信州ではやはり、うどんというよりも蕎麦を食べるのが礼儀でしょうね?(笑)
蕎麦をすすりながら眺める焼岳の頂上からは今も噴煙がでています。別名、硫黄岳とも呼ばれるこの山は大正4年に大爆発を起こし、梓川を塞き止めこの大正池が出来たのですね。今も活発な活動を続けている活火山です。
穂高方面をバックに眺める大正池ですね。北の方角になり焼岳は西の方角になります。
大正池の湖畔をこれから北に向かいます。この散策ルートは景色が抜群に素晴らしいので、歩いて下さい。
田代池・河童橋方面と道標がでていますので、簡単で間違いは有りません。途中、河床のけしょう柳の林の中を歩くすがすがしい散策路ですよ。
風は梓川と大正池の雪解け水の上を通過してくるので、ひんやりと冷たく気持ちが良いものです。
途中で鴨が遊んでいました。梓川にはこの鴨が沢山生息しています。えさは絶対やってはいけないと言われ、それが守られています。
大正池から眺める焼岳の素晴らしさは筆舌に尽くせません。一路、田代池を目指します。
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