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神河内(上高地) 逍遥記(1)

_1173 _1174 現在、誰でも上高地という山岳秘境の地を存じておられると思います。しかし、上高地という地名は明治以降の事であり、昔は神河内(又は、垣内)と呼ばれていたのはご存知でしょうか?

槍ヶ岳を源とする梓川の河床は穂高連山の麓を流れ神々しい雰囲気を湛えている。ここ上高地の中心部である明神池には穂高神社の奥宮が鎮座しています。

以前、blog記事を書きましたが、普通神社は山の上、中腹、里と三箇所に存在しています。奥宮、中宮、里宮とも言いますし、峰宮、奥宮、里宮とも言います。この穂高神社は安曇野平野に存在し、古代この場所を支配していた出雲族(海人族)の祭神ですね。

要するに、安曇平野を支配していた人々の神聖な場所が上高地(神河内)であり奥社が置かれ、穂高連峰の盟主である奥穂高岳頂上に穂高神社の峰宮が置かれたのだ。

何故、このような歴史を最初に述べるかというと、上高地を一言で表現するにはどうしても近代の上高地では雰囲気が伝わらないと思い、古代からの地元の人々の信仰について触れねばならないと思うたからです。

(参考 神河内逍遥地図)

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左の写真は私が二泊した河童橋たもとの白樺荘の部屋の窓から眺めた穂高連山であり、右は穂高神社の奥宮がある明神池の神秘的な風景です。

これから10回に渡り神河内紀行を記録しますが、まさに神が宿る素晴らしい自然に囲まれた場所なのです。

幸いに国立公園であり、自然保護地域ですので、野生の鳥や猿や悠久の自然林が今も守られているのは素晴らしいと思いました。

河童橋の拠点から二日目は往復約22キロの道のりを家内と二人で歩きました。歩き始めると40年前にワンゲル時代に歩いた思い出が蘇りました。この季節は未だ訪れる人々も少なく静かな散策を楽しめたのは幸いでした。

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左の写真は神河内最南端の大正池と焼岳です、右の写真は最北端の横尾からの穂高の眺めです。南北片道歩いて約5時間半でしょうか、私は河童橋を拠点に歩きました。

次回より10回にわたり神河内 逍遥記としてご案内したいと思います。

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Comments

 (神宿る山)
 どの写真も素晴らしいですね~★
これが噂によく聞く(明神池)(大正池)ですか。
神秘的ですね。

 全体の位置がわかる(地図)を載せていただければ、ありがたいです。(なんせ行ったことないもので。でもこれから先に行く予定はあります。へへ。)

 これからの(神河内)シリーズ、とっても楽しみにしております。

 この美しい景色を見て、Joさんが海外へ赴任される前にどうして上高地旅行だったのか、わかるような気がしました。

Posted by: ほかも | 2006.05.28 09:07 AM

ほかもさん

快晴に恵まれた旅でした。今の季節はまだ人が少なく、(週末は駄目ですがね)自然を満喫しました。

梓川の両岸を歩けるので、河童橋を拠点にピストンで行き帰りを梓川の両岸を楽しめるのです。参考に地図を本文に入れましたので、参考にして下さい。

鳥獣保護区ですので、森の道を歩いていると数多くの鳥の鳴き声を聞く事が出来ます。私は鳥に詳しくないのですが、ほかもさんなら数倍楽しむ事が出来るのではないでしょうか。

4月末から神河内には入る事が出来ます、11月まではオープンしてますので、週末は外して是非訪問されては如何でしょうか?

今回は一番北の横尾迄は歩きましたが、そこから涸沢とか槍ヶ岳、蝶ガ岳へのルートは未だ雪を覆われており、アイゼンが必要であり家内と一緒では無理でした。

けど、下山してくる山男を眺めているととても懐かしい気持ちと昔の純情だった時代?(笑)が蘇りましたね。ヘヘヘ

Posted by: jo | 2006.05.28 10:00 AM

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