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jo君のヨイトマケ奮戦記(5)

_849 _848 今日、私の直ぐ近くの人が縄文土器の大きな破片を発掘しました。タバコの箱二個分程度の大きさでしょうか?

残念ながら、真ん中で割れていますが、模様が珍しいのですね。上下に凸状の帯がありその中に左側に目のような線刻画があり、その目から放射状に線が引かれています。そして、右側には縦の線が数本引かれている。

私は魚の絵ではないか?と推測しますが、判りません。亀だという人もいました。

_846 石の槍先でしょうか?10センチ程度の長さがありますが、途中で折れていますね。これも、縄文時代の地層からの発掘です。周りには、縄文土器の破片が数多く発掘されています。

石器は江戸時代まで使われていたそうですから、縄文時代に石器がでても不思議では有りません。

私達は発掘してる現場ですから、誰かが興味あるものにスコップが当たると、回りに集まります。誰かが偽装してもそれは不可能だと思いますね。何故かというと、土に埋もれた状態で確認しますので、人が埋め込んでも判ります。土の濡れ方で判ります。

誰かが、故意に埋めても周りの土は乾いてしまう、だから偽装は難しい。発掘時点が一番重要でしょうね。

毎日がどの発掘現場で何が出土するのか?まるで、子供の宝探しみたいですね。(笑)

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Comments

 写真からは、よくわからないのですが、(縄文土器)っていうのは、やっぱり縄目の模様があるんでしょうか?それとも、縄文期の地質から出てきた土器ということで、(縄文土器)と決めるんですか?

 それと縄文時代の地質って、何メートルぐらい掘り下げると出てくるんでしょう?

(なんか初歩的な質問ばっかりで、ごめんなさいm(_ _)m。こんなことを聞ける機会なんて、めったにないので・・。)

 「土の濡れ方で判る」な~んて、もうすっかりプロですね(笑)。

Posted by: ほかも | 2006.04.25 06:02 PM

ほかもさん

縄文土器だから縄目の模様があるとは限りません。たまたま、モースが大森貝塚から出土した土器に縄目があり、縄文土器となずけたそうです。

年代では、紀元前11世紀から紀元前1世紀までの1万年を縄文時代と呼んでいます。しかし、最近の学会では弥生時代を100年早めるのが通説になりつつあります。

私が知る限り、縄文土器は分厚くて、赤い色をしていますね。低温で焼いた為でしょうね。これで、充分に煮炊きは出来たと思います。

縄文地層の深さは全く判りません、長い年月の間に地層は褶曲したり、川とか海とか自然に侵食されますので、場所により異なります。

関東ローム層は火山灰の科学分析で年代がわかりますので、簡単です。そのほか、炭化物があればC14の放射線で年代がわかりますが、それ以外にも最近の科学の力で年代が特定できます。

縄文遺跡は東日本の独壇場です、西日本には遺跡の数がとても少ないのです。

こんな按配でよろしいか?ほかもはんのお家の庭を掘っても縄文地層に辿りつきますかね?

Posted by: jo | 2006.04.25 07:08 PM

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