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jo君のヨイトマケ奮戦記(2)

二日目、曇り空であるが雨は大丈夫である。風は強く寒いので雨合羽を上下で着る。今日の発掘現場は旧石器時代の地層の発掘である。

(発掘作業の概要)

先の尖っていないスコップを使い指定された地層の表面を剥いでゆく。ここは概略高さ20センチ程度である。まっすぐにスコップを地表に突き刺し、足で押して20センチ程度で止める。巾2センチ程度で、横一直線で削いでゆく感じである。

削った土はみの(塵取りのでかいやつ)の中に、じょれんを使い入れ、ネコに入れる。この一連の作業は腰を曲げるのでとても辛い作業である。お百姓さんが畠仕事をするのと同じではないでしょうか?長いサラリーマン生活で力仕事とは無縁であったので、この作業は辛い。ネコに土が満載におなると捨て場までネコを押して行く。

みるみる汗が噴出してくるのだ。首の周りとヘルメットのしたにはタオルをしているが、汗が噴出す。こんなきつい作業を毎日続けることが出来るだろうか?不安になる。腹は長年の美食?と怠惰な生活で太鼓腹である。

朝9時に作業を開始して、10時30分に休憩の時間となる。すると、現場を離れてプレハブ小屋に戻り休息となる。現場で休息することは許されないのだ。現場は大事な発掘場所であり、食い物、飲み物、タバコ、一切の持ち込みは当たり前だが厳禁である。

一日のスケジュールは朝の休みが一度で、10時30分から30分間、そしてお昼休みで食事、午後1時から作業を開始して3時30分に午後の休み時間30分ある。そして、夕方の4時40分に作業を終了し、あとかたずけをして、5時頃に現場を離れる生活である。

昼休みに雨具を脱ぐと、下の作業着とズボンは汗で水浸しの状況でした。凄まじい汗の量である。これで、相当のダイエットは出来たのではないだろうか?昼弁当が美味い、こんなに昼飯が美味いのは何年ぶりだろうか?自分で作った弁当は美味い。(笑)

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この場所は元、公園でしたので大きな桜の木が沢山あります。立派な桜の木である。弁当を食べながらこの桜を眺め、ほうじ茶を飲む。

この桜の木の下の大地には幾層にも歴史は刻まれている、3万5千年という気が遠くなる時間軸が横たわっているのだ。

富士・箱根火山帯は幾度となく噴火を繰り返し、火山灰が関東ローム層を形成したのだ。そういえば、白根山とか筑波山も噴火を繰り返したでしょうね。筑波山は確か、標高4千8百メートルという日本一の巨大な山であったそうだ。

そして、人々の歴史を灰で覆い尽くしたのだ。残念ながら日本の土地は酸性土だそうで、人骨が残る事は殆ど無い、溶けてしまうのだ。過去の歴史を地表から一枚一枚剥いでゆく作業は地味な作業である。しかし、このような作業が無ければ過去の歴史は判らない。

(石の保存)

旧石器時代の地層を発掘しているので、スコップが石にあたると、即、掘削を停止し、石の存在を確認し、竹串を石の側に突き刺す。そして、石のあった位置で水平方向に土を剥ぐのだ。そして、縦横30センチ程度を残して、再度掘削を続ける。

そうすると、石が発見された場所が土柱のようにニョッキニョッキと立つのだ。この、石が発見される場所は不思議と同じ高さになる。明らかに人々が当時の暮らしていた痕跡が同じ地層上に存在することが判るのですね。

時折、縄文土器の破片がスコップに当たる、私は二日目の午前だけで、三個の縄文土器の破片に遭遇した。これらは、籠にいれておく。旧石器時代の地層なのに何で縄文土器の破片が出るのか判らない、後日専門家に訊いてみたい。

場所により、地層がかく乱されている場所がある。その場所では出てくる遺物は意味が無いそうだ。色々と勉強になる。

二日目の夜には寝床で左足太ももが数年ぶりに痙攣した。そして、三日目がおわった時には、帰りの電車に座席に座るのが困難であり、立つのも苦痛が伴い、土曜日は休息とした。昔は山で鍛えた身体である、これぐらいではへこたれては、名が廃る。

(記事修正です)2006年4月10日

・私が掘削していた場所は縄文時代の地層でした。旧石器時代の地層は隣の発掘現場でした。ですから、縄文土器の破片が沢山出土しても問題有りませんでした。

・現在、畠と思しき場所を掘削しています。畝と考えることが出来そうな土の種類の異なる模様があり、規則的に真っ黒な丸い模様が観察されます。且つその黒い土壌は柔らかくお玉のような発掘道具で黒い土を掃きだすとなべ底のようです。

これは、根菜を植えていたのではないという、声が上がっています。毎日が不思議との遭遇です。

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Comments

Joさん、大丈夫ですかぁ~?

 発掘現場の様子は、昨年のテレビドラマでなんとなくわかるのですが、その時ドラマを見ただけで、(こりゃ私にはでけへん仕事やな~。)って思いました(笑)。

 季節としてはまだマシなんでしょうが、これから(紫外線)はだんだんきつくなりますし、知人で発掘の仕事をなさってる人は(真っ黒け)に日焼けなさっています。
 あまり無理なさらないようにしてくださ~い♪
(と言いつつ、このヨイトマケ記事は面白いですねえ。へへ。)

Posted by: ほかも | 2006.04.10 08:21 AM

ほかもはん

発掘現場には考古学専攻の女生徒さんもおられるし、昔若かった女性の方々もおられます。うら若い女性が一輪車に土を満載して運んでおられますよ!

健康には素晴らしい場所です。早朝から夕方まで、土と戯れるわけですからね。今日は、蟻の巣を発掘してしまいました。(笑)

縄文時代の地層ですが、畠と思しき場所を掘っています。どうも根菜を植えていた様子なんですね~~?毎日が、不思議との遭遇です。

Posted by: jo | 2006.04.10 08:31 PM

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