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ドイツ紀行(ゲーテ街道)心の旅(1)

ドイツ紀行のきっかけ

毎年一度は海外に旅行をする事にしている。昨年はスイス紀行であったが、今年はどうするか?考えていたが、突然にライン川とドナウ川の船旅を思いついた。船旅は酒を飲みながら、風にふかれ気分よく景色は勝手に変わってくれるので、グーダラな私の性質に合っていると考えたからだ。

そこで、少し講釈をすると、二つの川の源流はスイスアルプスに源を発し、ライン川はドイツ西部を南から北に流れ幾多の文明を築いた重要な川である。今も、マンハイム、フランクフルト、ボン、ケルン、デユッセルドルフ、エッセンと大きな都が栄えている。

一方、ドナウ川はドイツ南部の西から東に流れる川であり、ミュンヘンが大都市としては有名である。三番目の川としてはドイツ東部を南北に流れるエルベ川があるがドレスデン、ベルリン、ハンブルグと大きな都市を育んだ。
このように、世界共通であるが川が交通手段であった時代がつい最近迄存在し多くの都市を成立させたのである。

大学時代の思い出とドイツ

私は中学生の頃からワンダーフォーゲル(Wander Vogel 渡り鳥)部に所属し山歩きをし、大学時代に本格的に活動をした履歴を持つ。そして、ドイツ語を第二外国語に選んだ。そこで、ここで少し、日本の皆様には馴染みが薄いと思いますので、ワンゲルについてその産みの親であるドイツでの歴史を紹介します。

ドイツでは中世の時代から遍歴学生という考えが存在したそうで、優秀な先生を求めて学生が遍歴した。最古の大学は勿論、ドイツ西南部にあるハイデルベルグ大学である。遍歴学生の教養とモラルは高く、質実剛健な精神と自由を信条とした。

1894年にヘルマン・ホフマンがシュテグリッツ高校で始めた”速記術研究会”では遠足をはじめ、集団で野山を旅する行動をとり始めたのがワンゲルの始まりと言われています。1951年にはワンゲルは組織化され青年の行動規範が出来上がり、1908年に歌集が成立した。

折りしも、近代文明が都市で躍動し祖国の野山を破壊し、素晴らしい伝統文化の破壊も始まり”森への退却”運動をはじめたのである。祖国愛、国際主義、平和と自由を憲章としてモラルの高い青年の運動となった。

しかし、ドイツが第一次世界大戦で敗れ、この運動はヒットラーの手の中に落ち壊滅した。しかし、日本では明治の日本の大学制度創設からドイツ制度を学び、基礎的制度と精神をドイツに学んだ。ワンゲルも実はこの時にハイデルベルグ大学から学んだ精神なのである。

ワンゲル精神には野山を彷徨い歩き、都市文明を批判し伝統の祖国の文化と自然を愛し、異なる地域の人々と交流し自由と平和を勝ち取る運動なのですね。ドイツでは多くの民謡を発掘し、歌集として纏めてゆく運動も起こりました。

従い、私の入学した頃のワンゲルではテントの中での先輩の議論はヘーゲルやニーチェ、サルトルといった哲学に関する議論が戦わされ、ドイツのハイデルベルグの歌を歌っていたのが印象深いです。

今回、ライプチッヒの街でユスホステルに二泊したが、バックパッカー(Backpacker)と呼ばれる背中に大きなリュックを背負い旅をする若者達とともに過ごし、昔の、ワンゲル精神が今もドイツに存在している事を実感した。

ゲーテ街道の車窓に変更

川の旅は今回は止めて、ドイツ西南部から東北部を縦断往復する車窓の旅に変更した。所謂、ゲーテ街道の旅である。フランクフルトを拠点にハイデルベルグ、ルーデンシャイムを訪問し、順次東北に移動する旅である。フルダ、アイゼナッハ、エアフルト、ワイマール、ライプチッヒ、ドレスデン、ベルリンへと移動し、再度フランクフルトに戻る旅である。

CIMG0019写真はライププチッヒのバッハが眠るトーマス教会の隣のバッハ博物館前のテラスで朝からビールを飲むjo。やはり、ドイツといえばビールである。

バッハもいいが、ビールもいい。


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Comments

上等な紀行記なのでコメントしずらいですよぉ。
ふむふむと、読んでおります。

しかし「速記術」とは、また、なんとも実利的なことが人気あったのですね。今の、インターネット、パソコン講習会みたいなものだろうか?

それと、学制がことなるから、高校という文字でも、もしかしたら、今の4年生大学、つまり旧制高校ににているのかも。年齢的に、十代末から22ですかな。


Posted by: Mu | 2005.09.15 08:26 AM

Muさん

昨年の夏はスイス旅行をしましたが、スイスでは大学進学率が9%だと聴いた記憶が有ります。ドイツ流だと聴きましたので、戦前の日本と同じ(反対か?日本が真似た)で旧制高校でしょうね。

スイスもドイツも大学卒というと日本、アメリカの大学院卒(マスター)相当であると聞きました。

日本は、占領後、米国の制度を導入させられた訳ですが、戦前のイメージでいいのではないでしょうか?

Posted by: jo | 2005.09.15 11:32 AM

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