昨年の悪夢 再び
今日の早朝から、午前中は実に辛い半日であった。昨年の夏の鶴見川での悪夢が今年も巡って来たのである。
土曜日は千葉に遠征したが、日曜日も別の飛行機”フラミンゴ OS FS30搭載機”を飛ばしたくなり、重い車用のバッテリーをボロチャリの後ろに搭載し、器具類が入ったリュックを前の駕籠に入れ、飛行機をハンドルの上に載せて鶴見川に向った。
(墜落)
多少の風はあるが、大丈夫と飛行させ、二回目の飛行の最後の頃に突然に全ての操舵が効かなくなり、墜落した。
かなり離れた(数百メータ)距離のブッシュに墜落である、墜落時の音でそれは判明した。その瞬間にこれは、回収不可能だと覚悟した。これで、4万から5万円は損したな~~~と、頭をよぎる。
(第一次捜索)
ともかく、全ての荷物を整理して自転車に搭載し、橋を渡り、対岸の状況を観察する。何処にも、飛行機の姿は無い、諦めて自宅に帰る。しかし、悔しさが、こみ上げて来る。一時間ほど休息して、再度捜索に行く事を決めた。
(第二次捜索)
対岸の岸辺のおおぶたくさの茂みを捜索する事に決めた。送信機をオンにして飛行機のサーボモータの音を頼りに捜索を開始した。背丈以上あるブッシュに分け入り、傷だらけになりながら、かすかな音を便りに悪戦苦闘する。
しかし、30分は捜索したが、見つからない。そこで、中洲のおおぶたくさの島を捜索する事に決めた。ホームレスの人々が私は何をしているのか、不思議そうに見守ってくれている。頑張らんとアカンと思い、根性を入れる。
(自然は静かなものだ)
おおぶたくさの森(この表現が適当である)分け入り、送信機の操舵を動かして、飛行機のサーボモータのかすかな音を探す旅である。しかし、自然とは音が静かな世界なのだ、虫の音とか、鳥の声とか、可愛いいものである。
奈良・平安時代の人々の住む環境とは如何に静かな環境だったんだろうか?
なんて、古代の事を考えながらひたすら、薮漕ぎをした。突然に目の前に死体が出てきたどうしょう?とか、マムシが飛んで来たらどうしょうとか?しょうもない事ばかりが頭を駆け巡る。
(遂に機体を発見した)
しかし、遂に、日頃の行いがいいのか、神は私に微笑んだ!サーボのかすかな音を検知したのだ。かすかな音を頼りに進むと機体が無事で存在した。この時の嬉しさは喩えようが無い。朝から大変な一日が開始したのであった。
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Comments
夜なら七色レーザー光、昼なら救助信号音、などを墜落と同時に働かせる機能があってもよさそうですね。
サーボ音というと、ウィーン、カシ、とかギーコ、ギシギシ、とかでしょうね。そんな小さな音を聞き分けるとは、猟犬みたいです。
Posted by: Mu | 2005.08.29 04:38 AM
Muさん
墜落時の捜索用にブザーを飛行機に取り付ける事を義務ずけている、クラブも有りますね。
確か送信機の電源を切ると、ブザーが鳴る仕組みだと思います。
サーボの音なんですが、4個のサーボか、5個のサーボが搭載されてるので、同時に数個を動かすので1個では有りません。
しかし、かすかな音ですが、藪の中では数メータの距離迄、近ずくと聞えます。これは、確実に機体を探せるすばらしい方式です。
自然界は静かなんです、如何に近代の産業革命以降の社会が人口の音でウルサイか?わかりますね。
禅寺で座禅の合宿を何回か経験ありますが、あれも声を出さない世界なので、静かですね。
Posted by: jo | 2005.08.29 09:27 AM
Joさん
大変でしたね。ノーコンですか?
僕も経験ありますが、不時着した時は、一目散に走りますな。必死です。みつからない時は、悔しいですね。
でも 無事回収できて、良かったどす。
Posted by: Ys | 2005.08.29 06:29 PM
Ysさん
タンクが小さすぎるのですね、100CC程度しかないのに、4サイクルの30を搭載してます。
スペースが無いので、しょうがないのです。
今回は、調子にのり飛ばし過ぎました、燃料切れで突然のエンストです、体勢が悪い状態でのエンストなので、操舵が効かない状態になった模様です。
ホンマ疲れました。
Posted by: jo | 2005.08.29 06:57 PM