琉球紀行(6) 道ジュネー
琉球では古代の多くの神祭り行事が有りますが、それを、道ジュネー(琉球風パレード)として琉球村では見せて貰えます。大変興味深いものでした。
先ずパレードの先頭には旗頭が登場します。迎恩と書かれた旗を掲げて歩きます。パレードの始まりを告げるわけですね。迎恩とは琉球王朝の時代に中国とか他国を訪問した時に大層歓迎もてなしを受けました、そして、今度は琉球に海外の国の人々を迎える時には以前の琉球の先達が受けた恩に報いるという意味で報恩となるんですね。素晴らしい伝統精神です。
次に国王と王妃が歩きます。伝統衣装にて琉球の王様御夫妻がおあるきになる。
次に三司官が王様に続いてあるきます。番傘のようなものを二人は持ちますので、突然の雨とかが降れば直ぐに王様御夫婦をサポートできるように、なっているんでしょうね。
国王御夫婦がお座りになり、傍に三司官が立ち、これからのお祭りを見学されるわけです。しかし、猛暑の中大変ですね。
琉球空手演舞の始まりです。棒術なんでしょうか?激しい格闘の踊りですね。本場の迫力ある踊りを見学できます。
そして、ミルク神(弥勒神)が布袋様の格好で歩きます。これは、中国南部の風習ですね、布袋様は弥勒菩薩の化身という思想です。おおきな団扇を持って皆様に向かって煽ぎながらゆっくりと、滑稽に歩きます。ユーモラスな風景であります。
獅子舞の登場ですね。二人が息があった動きで獅子舞を操ります。観客の席に来ては悪さとか、滑稽な動きをします、日本と同じですね。獅子はエイサーですから、琉球では守り神として大事な役目をする神様なのですね。
ジュリ馬です。昔は遊郭の女性が演舞をしたそうですが、おなかに馬のクビから上をつけて踊ります。調べますと、この踊りには悲しい歴史があるそうです、遊郭の成り立ちと遊女の立場ですね。借金を返しても、親元には帰れない彼女達が道ジュネーで道で踊ることで親を捜したそうです、それを見つけた親は涙を流したそうですね、悲しい歴史です。
マミドーマです。
農具を持ち賑やかに踊る庶民の踊りですね。マミドーマとは八重山竹富島の民謡のひとつだったそうですが、農村の労働歌(古い感覚?)に農民の働くしぐさを振付けた踊りなんですね。
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Comments
琉球衣装がきれいですね。
このパレードは、観光客のためのものですか?
神事としてこの時期に実際に行われるものなのか、興味深かったです。
・国王とお妃
・空手武術
・布袋さん
・獅子舞
いろんな要素がミックスされているんですね。
Posted by: wd | 2005.07.10 11:43 AM
wdさん
この琉球村では観光客の為に、毎日みれますよ。とても、有りがたいですね。琉球の人は客人に優しいんですね。
勿論、ここで行われる行事は琉球では今でも存在するんでしょうね?今は国王御夫婦はおられませんがね。
衣装が美しいですね、南の国の燦々と照りつける太陽に映えますね。素晴らしい伝統です。
しかし、関が原の頃からの薩摩の進駐の歴史は事実であり、心が痛む部分が多くあります。そして、かの大戦ですね。胸が痛いです。
Posted by: jo | 2005.07.10 12:15 PM