琉球紀行(2) 暮らしと生活(1)
とりあえず、私が紹介したいと思います。日中の炎天下に琉球村の訪問です、ホンマ暑い、息子に父の日のお祝いに貰ったシャツで登場です。琉球村は那覇から北にバスで1時間半位の距離にある、恩納村にあります。
先ず、琉球は海洋民族でありますので、サバニという船で航海して交易にて富を手に入れるわけです。冬は北からの季節風(ミーニシ)が吹きインドネシア迄航海をする。夏は南西の季節風(ハエ)が吹き奄美諸島まで航海をする。そして、年中黒潮が流れています。
こんな船で本当に外洋を航海できたんでしょうか?不思議ですね。そうそう、日本の縄文時代では綱に関しては世界最古の技術を日本人は持つと言いましたね。そして、縄、綱が如何に航海では大事であるかを記事にしました。実は、琉球の人々も綱に関しては素晴らしい技術を持っていたのです。
ギネスブック認定の世界最大の大綱が毎年作られます。太さは1メートル位で全長200メートル有ります、写真ではガラスの中に一部展示されてますが判りにくいですね。 大綱挽Web参考
どうやら、海洋民族共通の風習が綱引きのようですね。
(住宅はどうなのか)
日本の木造家屋に似てますね、石の上に柱を建てて、縁側を持つ。しかし、庇が大きく濡れ縁ではない。雨戸はあるが、ガラス窓とか障子とか襖とか、空間を遮るものは何も無い。基本は四畳半であるが、六畳間もある、全て同一空間として利用できる。中心に先祖を祭る祭壇がある。
日本の家屋は室町時代に現在の日本家屋の形式は成立したが、平安時代の寝殿造りでは雨戸はないが、板の押し窓である。障子、襖は既に存在したと思うが空間の仕切りは机帳で遮る工夫でしたね。
天井は存在しない、直接屋根が見える。葦のようなものを葺きその上に壁土を載せ瓦を葺き、漆喰で瓦の間を固める。台風で飛ばないように強固に屋根を作る。穀物倉庫は日本と同じで高床式であり、ねずみ返しを持つ。実はスイス紀行でも同じ高床式のねずみ返しを発見した。
屋根にはシーサーがいる。日本ではシャチホコとかシビですが、琉球では家の守り神シーサーである。さて、次回は生活と暮らし台所編を報告したと思います。
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Comments
かりゆしウェア、ホントよくお似合いですね~。
「琉球は海洋民族」という視点から、ちゃんと観光すると、ところどころにそれを裏付ける証拠(黒潮の掲示板・くりぬき舟・大綱)があるんですね。感心しました。
住居の隣の写真は、高床式倉庫の写真ですか?
シーサーは、犬ですか?獅子ですか?狛犬のような感じかな?
Posted by: wd | 2005.07.06 04:58 PM
そうです、高床穀物倉庫でネズミ返しがあります。ネズミ返しは日本でも有りますね、誰でも同じ事を考えるもんです。
シーサーは獅子だそうですよ。起源はエジプトのスフインクスだそうです、シルクロードを伝わり中国に伝来し、琉球に辿り着いた。
獅子舞もありました、別途、写真を掲載しますが、日本と異なり、やたら”ひょうきん”でした。
狛犬とは異なるそうですよ。
Posted by: jo | 2005.07.06 05:28 PM
柱と天井だけが基本の建築とは、すごく風通しがよいですね。
「壁」がない文化、だったわけですね。
これは珍しいですね。
Posted by: Mu | 2005.07.22 12:17 AM
Muの旦那
琉球統一王朝が成立する以前の島々の暮らしと文化・宗教と統一王朝以降の中国文明との交流以降で異なるでしょうし、混在しているでしょうね。
ただ、祖型については倭人の風習と共通の部分が多いのではないでしょうか?
しかし、壁が無ければ建物は風で倒れませんね。
Posted by: jo | 2005.07.22 09:20 AM