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Deep Impact 彗星に命中する

米国独立記念日に凄いニュースが飛び込んで来た。今年の1月12日に打ち上げられた探査衛星”デイープインパクト”は遂に、火星と木星の間の楕円軌道で周回する周期彗星”Tempel 1”(テンペル1)に370キログラムの衝撃弾を打ち込んだ。

テンペル第一彗星より80万キロ離れた場所の探査衛星より、秒速10.2キロの高速で発射された衝撃弾は自律航行制御装置と遠隔制御の装置と推進装置をもち、最後に銅で出来た弾丸を幅5キロメートルの彗星に打ち込んだそうだ。この威力はTNT火薬にして5トン分の破壊能力を持つそうです。

何でこんな事をするのか?ジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)の話では、46億年前の地球の誕生の秘密を知る為だそうだ。彗星内部には地球誕生時の成分が閉じ込められており、衝撃弾を打ち込む事で内部の成分を吐き出させ、観測できるという訳だ。

観測は彗星8千キロの距離にいる探査衛星から撮影するが、同時に世界中の天文台では観測をしたそうです。勿論、日本の天文台でハワイに設置されたスバル望遠鏡からも撮影された。

米国ジェット推進研究所ホームページ

しかし、驚くのは技術力ですね。地球から彗星は1億3千万キロ離れている、そして小さな幅5キロの彗星に弾丸を打ち込む訳です。これは、凄いと思いますね、私の計算によれば?多分、東京から500キロ離れた大阪城の屋根に500円玉を置いて、東京から仁丹を投げて(古いかな?)命中させる感覚ですね。

今、世界中では分析が始まっていると思うが、色んな種類の望遠鏡で観察してるので、飛び散った物質は判明するでしょうし、どれだけのクレータが出来たか?も判るし、従い彗星の表面構造も判るんでしょうね。

スバル望遠鏡写真

国立天文台

このような夢のあるプロジェクトが日本にはあるんでしょうか?日本は海に囲まれた国ですから、未知の海の探査と海のエコ利用について夢のあるプロジェクトを提案したいですね。例えば黒潮発電とかね(笑)。

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Comments

「東京から500キロ離れた大阪城の屋根に500円玉を置いて、東京から仁丹を投げて(古いかな?)命中させる感覚」
 この喩え、とってもわかりやすいです。それほど難しいことなんですね。

 今日は七夕~。今夕立が降っています。夜には晴れたらいいんですけどね。
 七夕を意識した、星のお話だったんですかぁ?

Posted by: wd | 2005.07.07 05:00 PM

奈良のウワナベ古墳は雨ですか?江戸は晴れています。

そうか!今日はタナボタじゃない、おっと七夕ですね。私の故郷の交野方面では七夕の伝説の故郷ですから、京阪電車はイベントをやっているんでしょうね。

京阪、枚方の駅から七夕列車が私市に向けて出てるんでしょうね。
雨では天の川が増水して、会えませんね。そうそう、ホンマに交野には天の川が有るんです。

ま、日頃の行いが悪いから雨なんでしょうね。

Posted by: jo | 2005.07.07 05:13 PM

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