琉球紀行(4) 暮らしと生活(3)
さて、台所です。旧島袋家の豪農さんのお家の台所です。築150年が経過していますね、江戸末期という按配でしょうか。
日本でも馴染みの鉄瓶とか釜がありますし、臼もありますね。そして、石臼もあります、これで、穀物を摩り下ろしたんでしょうね。
次は、竈ですね。大きな中華鍋のようなものが二個並んでいます。そして、竈神を祭っています。竈は日本では西日本に弥生の時代から普及しますが、東日本は囲炉裏の文化が長く続きましたね。
地べたに置くと虫とか蟻に襲われるものは、空中に吊り下げています。
ハガマ(釜)は単独で存在します。私の子供の頃ではこのような竈で御飯を炊いていました。始めチョロチョロ、中、パッパ。これは火の扱いを言います。最後は火を落として蒸らします。火の按配で御飯の出来はまるで、違うのです。
この方は、ミルク神(弥勒)さんですね。これは、布袋さんの顔をしていますね。実は、中国南部において布袋和尚が弥勒の化身と考える思想が12世紀の頃に普及し、台湾、ベトナム、等々でもこの思想があるそうです。ミナイ・カナイの思想としては海上から来られた、弥勒さまが五穀豊穣をもたらすと考えたんですね。
しかし、ユーモラスで楽しいです。しかし、なんですね、私の大好きな日本の国宝第一号の広隆寺さんの弥勒菩薩さんとは、えらい、違うイメージですな。
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