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文明と老人

定着をしない遊牧の民にあっては、老人はどのように扱われたのであろうか?昔から、気になっていた事柄である。

(遊動的な狩猟生活)

足腰の弱った老人は、明日からの移動に足手まといになり、仲間全体の飢餓を招く恐れがある。老人は静かに自ら身を隠すか、家族会議の決議に従い、いくばくかの食料とともに置き去りにされた。と、”縄文人の精神世界”で小林達雄氏は述べている。

(縄文時代の日本)

日本の縄文遺跡では、定着している。木の実と山菜、川の魚、海の魚と海草と貝が豊富である。友人の道産子哲のBlogを読んでいると、オホーツクのサロベツ原野での生活はまさに、縄文時代其の侭である。

日本は自然の恵みに恵まれていたのである。移動しなくても、食料は手に入る。これは、世界にも類の少ない恵まれた自然環境である。私は、サロベツ原野での哲ちゃんの、生活はどれほど食料面では苛酷であったのか?と、今まで想像していた。しかし、すくなくとも、北河内よりはグルメな食料事情であったようだ。

(定着生活での老人)

定着生活では老人には仕事が沢山存在する。先ず、子供達の面倒と教育である。若者は採集漁労に出かける、老人は子供達の面倒を見る。知恵を教え込むことが出来る。そして、夜は子供達に昔の物語を語り聴かせる。集団としての知恵の蓄積と子供達への知恵の伝播が出来るようになった。

(老人を大事にする思想)

老人を大事にする思想は世界中に存在する。長老が大事にされる。特に儒教においては厳しい。農耕民族にとり老人は大事でしょうね、私はテレビのDASH村の三瓶老人をみてると尊敬する。知恵の塊である。日本は自然に恵まれているが、しかし気候変動も激しい。危機に直面する。そんな時に、経験と知恵が危機を打開する。

(核家族化による深刻な問題)

日本は今、深刻な老人介護の問題とか若者が年寄りを大事にしない風潮を感じている。この原因は私は核家族化の生活様式が影響あると考えています。子供達の教育におじいちゃん、おばあちゃんが関与しなかったからである。

(理想の家族 サロベツ原野)

私は、哲ちゃんのサロベツ原野での極北のランプ生活の分校の校長先生を親に持った哲ちゃんの環境は理想に思える。一部屋だけに暖房とランプが燈り、大家族が集い子供達がその日に吊り上げた、ヤマメを100匹を捌き、焼いて保存食にする。ラジオもテレビも勿論存在しない世界では、年寄りが知恵を子供達に授ける。

生命力の無い子供は深夜に、零下30度の便所に落ちて死の危険と背中あわせに緊張した生存の闘いに晒される。
ヒグマと遭遇して動物としての、生存方法を学ぶ。山菜でも何が食べれて何が毒草であるかを学ぶ。

私の好きな、西部劇とか”大草原の小さな家”とかは、古き良きアメリカ人の生き方を見ることが出来る。自然にもっと接する生き方が出来ないものでしょうか。

(老人を大事する文明を)

私は、21世紀に於いて日本からは、世界に是非とも日本は老人を大事にする文明国であると発信して欲しい。それには、これから老人になろうとする人々の心構えと行動が大事である。

定年を迎える団塊の世代の人々は是非、海外に行きアジアの人々に生産技術であるとか、自分の今までの知恵と技術を伝える仕事をするとか、国内に於いても現役を退かず、若者を縁の下で支える仕事をして欲しい。若者の斬新なアイデアと気迫を影で支える役回りを団塊の世代はしなければいけない。

そして、益々少子化の進む国難の日本を支える仕事をすることで、自然と老人を大事にする日本のイメージが出来るのではないでしょうか。

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Comments

イヤイヤ、日本最北端での生活は半端ではありません。1年の内、半分は雪に閉ざされているわけです。ヒグマ、蛇、カエルこういう連中は食料の豊富な季節に思いっきりグルメ。他の季節は冬眠。ところが人間は冬眠をしたくても出来ない訳ですよ。グルメの季節が終わると、肩を寄せ合って生きるしかないのです。
でも、北河内方面、いえ日本全国、家族皆で肩を寄せ合って生きてきた時代があったのではないでしょうか。

Posted by: テッチャン | 2005.03.06 09:26 PM

先日、最南端へ遊びに行き、生命力の無い私でも、道端に生っているバナナを食べてぇ~、魚を捕ればぁ~生きて行けるかなぁ~。なんて、ノウテンキに思ってしまいました。哲ちゃんチは寒いので、やっぱ大変だと思います。たぶん哲ちゃんチだけが100Wの明るさのような・・・???
ジョージや哲ちゃんの世代の人たちまでは生命力があるけど、ゲーム世代には、無いような・・・。って事は、これから年寄りばッかりになって、年の差を感じないから、イイっかぁ~!へへへ。

Posted by: シーラカンス | 2005.03.07 01:20 PM

哲ちゃん

Blog読んでると、子供の頃の超田舎生活が楽しそう。
やはり、食料を獲得するという行動には、人間、凄まじく知恵と体力を使うんやろね。

魚釣りも魚の習性を勉強しないと、釣れないからね。この頃に哲ちゃんは、全ての頭脳を使い果たしたんと、ちゃいます?

これからも、極北の地の縄文の世界を楽しみにしています。

Posted by: jo | 2005.03.07 08:14 PM

シーラカンスさん

極北の縄文の哲ちゃんの世界にようこそ。

南の島に行かれたんですか?私、南の島も好きなんです。ヤシ蟹を捕まえて食べたり、土中にヤシの葉を敷いて、豚の丸蒸し焼き、美味しいね。

サンゴ礁には魚が豊富に居るし、巨大なナマコもおるし。食い物には困らんですね。

ところで、何の話でしたっけ?

そうそう、哲ちゃんの一人暢気の陽気なおじさんの話ですね。最近は、益々気楽な性格が成長してるようですよ。

Posted by: jo | 2005.03.07 08:23 PM

そーなんです!哲ちゃんは、頭を打った後遺症が益々バージョンア~~ップ!ハハハ!でも、私は何故か元気を毎日もらっていまーす。へへへ。
生命力って、子供の頃の環境なんですねぇ~。大人になった今、道しるべになる事の意味を考えてしまう。あ~ぁでも、煩悩だらけ~ッ!ゴメンナサイ!明日も高い御寿司を食べてしまうかもー。

Posted by: シーラカンス | 2005.03.08 01:47 AM

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