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東京大空襲 M69焼夷弾

先日NHKの番組で東京大空襲の番組があった。正直こんなむごい戦争のやり方は国際法に触れないのか?と正直に感じた。東京だけでなく、日本の主要都市をアメリカはこのM69焼夷弾(しょういだん)で攻撃した。

(東京下町の惨劇)

一晩に米軍はB29爆撃機を300機投入し、特定区域である下町を火の海にした。何本もの筒を束ね、中にはナフサと椰子油で混合したゼリー状の油を詰め、地上近くで爆発させて数十本の円筒状の火の筒を木造家屋の屋根を突き破り家の中から燃やす。

一晩で10万人が焼き殺された。東京の下町は火の海となり、激しい上昇気流と下降気流が発生した。B29のパイロットの証言では凄まじい、乱気流に遭遇し正確な爆弾投下が出来なかったそうだ。下降気流は火の海を広げ熱風で多くの下町の老人、子供を含む市民を皆殺しにした。

戦争は悲惨である、しかし、原爆の問題とこの焼夷弾による無差別の市民の皆殺し戦術は歴史上本来は国際的に裁判をするべきではないのか?と、思う。敗戦国は何も言えないのか?疑問である。

(戦争というおろかな行為)

現在でも地球上ではいたる所で戦争が絶えない。幸い日本ではこの東京大空襲から約60年間戦争のない平和な時代を過ごすことが出来た。私の母も弟とその家族をこの空襲で失った。戦後は捜し尽くした、しかし、遂には見つける事と生存を確認出来なかった。

アメリカはベトナム戦争においても、この焼夷弾の進化した爆弾を作り、ベトナムの森と町とベトナム人を焼き尽くした。そして、戦争に失敗して多くの代償と汚点を歴史に残したのがアメリカである。西海岸には多くのベトナム人を受け入れた場所がある。

戦争をして幸せが訪れた歴史は存在しない。なのに、武力で解決をしてしまう人間が情けないと思う。

(縄文時代は戦争が無い)

佐原真(さはらまこと)さんという、考古学者であり国立歴史民族博物館の館長をされていた人ですが、縄文時代には戦争が存在しなかった、と述べておられた。鏃(ヤジリ)の研究とか武器の研究により縄文時代の武器では人を殺せないそうである。

彼の説は、農耕の発明と宗教の発明により戦争社会が訪れたと結論されていた。

話は唐突になるが、戦争はザリガニと同じで共食い行為である。なんとか、共存できる道が無いものだろうか。知恵がないのかと思う。今、東アジアでは危険な兆候が沢山存在する。知恵をだしあい、共存の道を探らねば本当に又、悲惨な世界が待ち受けている。

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Comments

 無差別爆撃のこと

  飛行機が発明されて戦争も変わりました。
 この記事にあるように60年前東京へ焼夷弾
 落としてアメリカは下町の人を集中的に殺し
 ました。
 江戸城へは一個も落とさなかったようです。
 (流れ弾くらいはあったかもしれませんが)

  NHKのBS1なんかでは当時のヨーロッパ
 の事情も報告しています。
 例えばロンドンではドイツの空爆で5万人以上
 死んでいるのですね。
 ドイツのドレスデンでは10万人と聴きます。

  こういうことは今まで知りませんでしたし、
 問題はそれらが1943年までに行われてい
 るということです。
 つまり東京空襲の2年前に、もうそういう空
 爆が行われていた。
 当然日本もそういう目に会う可能性は予見でき
 たはずです。

  何でサッサと白旗掲げんかったんやろ?
 アングロサクソンやゲルマンは徹底の民族で
 す。
 連中と付き合うには覚悟がいります。
 アメリカはそれらの末裔たちの国ですからその
 積もりで付き合わねばなりません。
 1943年までにヨーロッパで実験したこと
 をアメリカはより大規模に日本でやったまで
 のことです。
 ついでに新型爆弾までテストしました。
 これはさすがに白人の国には使わなかった。

  連中がやったことを責めるより、何故防げ
 なかったのか、日本人として、の方に当方は
 興味があります。
 しょせん国防なんてのは自分たちで考えるよ
 りありません。
 誰も他国のことなんぞ考えやしません。

  こぶへいのお母さんの努力を素晴らしいな
 あと思いながら同時に空爆を許した当時の責
 任者出て来い、と関西のボヤキ漫才のセリフ
 も浮かんで来ます。

  そういうやからが今でも沢山いるのでしょ
 うね。
 いい着物を着て、うまいもの食ってね。 

Posted by: ふうてん | 2005.03.14 02:11 AM

ふうてん親爺どの

勿論敗戦国である日本のこの大戦における総括が前提になります。

国防は自ら考えなければ、誰も考えてくれない事も同意します。その通りですね。

しかし、戦争は悲惨な結末しか残らないのが、歴史ですね。ネアンデルタール人を全滅させて生き残った、戦争好きのクロマニヨン人である我々の血には困った遺伝子が引き継がれているんですね。

Posted by: jo | 2005.03.14 08:22 AM

 このテレビ番組、私も見ていました。

 「東京大空襲」があったことは知っていましたが、それによって10万にもの人が殺されたことを知りませんでした。
 広島で20万人、長崎で14万人。この二つの数字は覚えていても、東京の数字を知りませんでした。

 ふうてんさんのおっしゃるように
「何故防げなかったのか」という気持ちになります。
この時に白旗を上げていたら、広島・長崎の犠牲はなくてもすんだんじゃないだろうかと・・。

Posted by: wd | 2005.03.14 11:27 AM

 東京大空襲、広島、長崎への最新型爆弾の投下、こぶ平(あらため正蔵)さんのお母さんのお話し・・・色々考えさせられます。哲の場合、心のどっかにアングロサクソンを拒否する部分を自分で感じています。

 家内のお母様は東京下町育ちで、もうすぐ満93歳になりますが元気。関東大震災と東京大空襲の話を聴いたことがあります。戦争好きの遺伝子は男のDNAにのみ組み込まれてしまったようですね。遺伝子組み替えで直せないものでしょうか?

Posted by: テッチャン | 2005.03.14 11:46 AM

Wdさん

その通りやね、なかなか戦争を始めると終われないんやね。この空襲で終戦を迎えておれば・・・と思います。しかし、歴史はそうはならなかった。

この番組を観ていて、涙が止まらんかったです。特に重病の患者を避難させていた、看護婦さん達と患者さん。

こんな悲惨な光景は見たくないですが、歴史の事実なのですね。若い人々に伝える必要が有ります。

Posted by: jo | 2005.03.14 10:24 PM

哲ちゃん

広島の原爆に関しては、私が好きな画家の平山郁夫さんの、炎の不動さんの絵が印象的です。被爆されたわけですが、この絵は強烈でした。

93歳のおばあちゃんから、詳しく聴いて、Blogしてください。歴史の証人ですから貴重ですよ。

Posted by: jo | 2005.03.14 10:32 PM

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