ダウンタウンヒーローズ 映画
この映画は同僚の梶山君が私に贈呈してくれました。映画のカタログとビデイオです。私はこの映画のような世界が青春の理想でした。旧制高校のバンカラな世界を経験してみたかった。
”ダウンタウンヒーローズ” 山田洋次監督作品、原作 早坂暁 松竹映画
キャスト
中原房子ー薬師丸ひろ子 志麻浩介ー中村橋之助 オンケルー柳葉敏郎
アルルー尾美としのり ガンー杉本哲太 ホルタンー武野功雄
炊事委員ー黒崎輝(家内のいとこ) チョビンスキーー坂上忍 谷口咲子ー石田えり
ドイツ語教師ー米倉斉加年 国文学教師ーすまけい 警察署長ー加藤武
正岡公子ー樫山文枝 喫茶店マダムー淡路恵子 心理学教師ー田村隆一
校長ー久里洋二 志麻民子ー倍賞千恵子 春之助ー渥美清
”監督の言葉” 山田洋次氏語る
”こんなことで、青春を終われるか!”そんな、憤りも、激しい空腹でかき消されてしまう、何もない時代だった。
しかし、奇妙な開放感と、自由があったことだけは、しっかり記憶に焼きついている。
日本にとっても、つかのまの青春ー貴重な時代だったのではないだろうか。
旧制高校という枠にとらわれず、全員ヤングのグラフィテイをーー一度は撮るぞと思っていた夢がかなって、少し気負っています。
感想
日本が敗戦の焼け野原からやっと立ち直りかけようとしていた、昭和23年に学制改革により旧制高校が新制大学へと改編される前年のこと、最後の旧制高校生となった若者達を描いている。
松山高校の寮生活者達の奔放な生活ぶりが面白い。若者は空腹ではあるが、自由をかみしめ、精一杯に青春を謳歌している姿が美しい。
脇役を山田洋次ファミリーががっちり押さえ、オンケル役のギバちゃん、主人公の橋之助、マドンナの薬師丸を支えている素晴らしい映画に出来上がっている。
私の過ごしたワンゲル時代も多少は未だ、このような風潮が残っていた。時代は大学紛争の真っ只中ではあったが、映画で描かれている寮生活とかファイアーストームなどは、受け継がれていた。大学祭での劇がこの映画のクライマックスであるが、私達は四季おりおりの山行の合宿の終わりに行われる、ファイヤーを囲んでのスタンツと同じである。
この映画は自分の青春とダブリ何度観ても涙が出て来ます。素晴らしい映画であり、山田監督と原作の早坂さんには感謝したい。
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Comments
早坂暁のこと
3年くらい前のことだったろうか。
お袋の妹であるムーおばちゃんが亡くなった。
お袋のオヤジは三男六女の子沢山だったが子
たちに一字の名前をつけることにこだわった。
ムーおばちゃんは(睦 むつみ)だった。
その叔母の葬儀が四国愛媛の北条市であった
時、きれいな生前そのままのおばちゃんの顔を
見送り、葬儀一式のことが終わったころ、親戚
のものに聴いた。
早坂暁て北条出身なの?
ウン、隣の家(叔母の家の北側)よ。
・・・・。
JOさんからダウンタウンヒーローズの話を
聴いてふうてんもレンタルビデオで見た。
早坂暁は時々NHKテレビでも見るのでその骨
相は知っている。あれは伊予の人の顔だ。
しかしまさか叔母の家の隣で生まれ育った人と
は知らなかった。
妹さんを広島の原爆で失くしたということも
あるのだろうけど早坂暁のシナリオで一貫して
いるのは地方の(旧制高校)のロマンチシズム
ではないかと思う。
野郎はバンカラで騎士でなければならない。
正義、女人の為なら決闘もいとわない。
自分の命なぞどうでもいい。
と静かに決意する、という風な。
なんとなく分かるような気がする。
Posted by: ふうてん | 2005.01.16 01:21 AM
よくわからぬ世界ですが、ふうてんさんの「骨相」とかいう言葉に感激。
それと、Joどんが、この映画をみて涙す、これも意外。というか、当然というか。
観てみたいです。
失われた時代。
昨今の東京の体育会系や、なんぱ系の事件をおもうと、実に陰惨なのが多いな。
なお、Muは、「しあわせだなぁ、」と言った、まだ痩せた某若大将が印象に残っております。
旧制高校って、きまってドイツ語教師がでますね。おもしろい。
Posted by: Mu | 2005.01.16 08:52 AM
ふうてん どの
この映画については、よく酒を飲みながら語りましたね。早坂さんの実家がふうてんどのの身寄りのお近くとは知りませんでした。
映画では夏休みに実家に帰るシーンが有りますね。倍賞千恵子がお母さんの役でしたが、海岸で遊ぶ子供達との穏やかな、静かな風景が印象に強いです。
私はふうてんさんが言うように、旧制高校の生徒はエリートであったと思います。エリートは騎士でなければならない訳です。
私の母は明治の末に山形で生まれました。山形市内だったそうですが、旧制高校の生徒に対しては、大層大事にしたそうです。そして、学生もそれに応えた。
早坂さんは映画では九州大学法学部に進学した事になっていますね?地方の大学では本当に世間の市井の人々に大事にされたんでしょうね。
Posted by: jo | 2005.01.16 10:20 AM
Muさん
若大将といえば、湘南の海ですね。太陽の季節の時代になり、日本の大学生もアメリカ文化に憧れるようになりました。これも、時代でしょうね。
ヨットとかハワイとか西部劇全盛の時代が到来しました。アメリカ文化文明に対する憧れでしょうね。
すっかり、アルトハイデルベルグのドイツの文化文明とはかけ離れた世界になりました。バンカラ時代も終わり、格好いい学生がもてる時代の到来です。
私は、それでも、貧乏な鍋を担いだワンゲルでドイツ語をかたこと話す、時代遅れの学生生活に憧れた訳です。
Posted by: jo | 2005.01.16 10:29 AM
こんばんは。
TBさせていただきました。
よろしければ僕のブログにも遊びに来てください。
Posted by: phD_nino | 2006.01.06 10:25 PM
phD_ninoさま
コメント有難う御座いました。ホームページも見させていただきました。映画がお好きなんですね、私は古い映画が好きですね。
特にダウンタウンヒーローズは友人の紹介でしたが、特に好きな一本です。
これからも宜しくお願いします。
Posted by: jo | 2006.01.07 09:43 AM
JOさん、はじめまして!こんきりぷーと申します。
いきなり、すみません。黒崎輝さんを検索していて、こちらにやってきました。
ダウンタウンヒーローズのキャストのところに炊事委員ー黒崎輝(家内のいとこ)となっておりますが、JOさんの奥様と、もとJACの黒ちゃんこと黒崎輝さんがいとこ同士なのですか?
Posted by: | 2008.07.12 11:56 PM
こんきぶー さん 初めまして
返事が遅れて申し訳有りません。パリでもコメントは読めたのですが、マックのパソコンからは、現地ではニフテイに書きこめませんでした。
御指摘の通り、家内は黒崎輝さんのいとこです。今は沖縄におられるのではないでしょうか。
ダウンタウンヒーローズはいい映画ですね。友人から紹介してもらいビデオを観ました。
Posted by: jo | 2008.07.18 12:21 AM
遠い空から、お返事ありがとうございました。
黒ちゃんは、沖縄で頑張っておられるとか・・・。
悲しいことですが、もう、芸能界に戻られることはないと思います。
過去の作品を見ながら、今の黒ちゃんも応援したいと思います。(ダウンタウンヒーローの世界観は、私には難しい部分もありましたが、そのような青春時代にもあこがれます。何事にも、一生懸命に熱く、軽くない男女間。純情っていうんですか・・?)
JOさんも、これからの楽しい旅を続けてください。
Posted by: こんきりぷー | 2008.07.18 11:00 PM