タバコの四方山(よもやま)話
今や世界中で喫煙者は人さまに害を与える事で居場所が無い。実は、私はその害を与える側の喫煙者であります。
最近、同年代の集まりがあると、殆どの人々は喫煙をやめた。健康の問題とか廻りへの配慮とか喫煙場所がないので、自然にやめたとか、色々である。
(日本では何時頃から喫煙?)
確か、歴史の教科書ではコロンブスがアメリカ大陸を発見した時に持ち帰ったと聴いている。今でもハバナ産の葉巻は極上であり、英国のチャーチルさんのトレードマークでしたね。上質の葉巻の甘い香りは実に雰囲気がいいですね。
江戸時代の花魁(おいらん)などの浮世絵で、キセルで煙草を吸う絵が残っていますね。落語でも長屋の親爺がキセルで与太郎の頭を叩くシーンが出て来ます。五衛門も確か長いキセルで煙草を吸っています。どちらかと言えば、粋な世界の小道具のような気がしますね。
煙草の葉は当時は九州は国分(こくぶ)なんでしょうね。"花は霧島 煙草は国分"ですね、鉄砲伝来時に伝わったそうです。 Google に訊いてみましょう
日本では西洋と同じ頃に喫煙の習慣が出来たようですね。鉄砲伝来と共に伝わったとすれば、鉄砲好きの信長も煙草を吸っていたんでしょうか。
(親爺の思い出)
親爺は長火鉢に煙草盆で何時もキザミの煙草を吸っていました。手のひらの上で火玉をコロコロと廻して、上手にキザミをキセルに埋め込み、火を継続して喫煙してました。やはり親爺の権威は長火鉢と煙草盆ですね。
所で、キザミ煙草は紙巻き煙草と異なり、紙を使わないのでタールは少なく、健康的?なんでしょうかね。しかも、長い管の中を煙が通過しますので、健康的?かも知れない。
親爺の権威といえば、英国はチャーチルの葉巻をくわえた姿ですね。当時の英国紳士の身だしなみは、ハバナ産の高級葉巻をくわえ、香水のような甘い香りを葉巻から廻りに振りまく事でした。
(大学時代の思い出)
大学時代の話ですが、喫煙する煙草の種類でその人間はどのような人間に分類されるか、を心得ていた。
まず、軟派野郎は"ハイライト"である。特徴のない普通に生きてる野郎は"スリーA"。貧乏学生で女性も関係ない連中は"いこい""しんせい"。貧乏なのに粋がり煙草にうるさい野郎"缶入りピース"。常に受け狙いのひょうきん野郎は"霧島""富士""ゴールデン・バット"。
私はワンダーフォーゲル部で年間に100日はアルプスに入っていましたから、雨に濡れない為に"缶入りピース"でした。そして、パイプですね。薔薇の木の根っこから彫り出したパイプは強く、甘いブランデーの香りするキザミ煙草を袋から取り出し、パイプに詰める。
3000メータを越える連山を廻りに眺めながら、誰にも迷惑をかけず、パイプを吸う平和な世界。最高ですね。
しかし、長い縦走が続いたり、台風とか雪に閉じ込められると、煙草が切れる。さすれば、紅茶の葉の出涸らしをパイプに詰めて吸っていました。
(最近の驚愕)
最近、JTさんは多くの煙草の箱のデザインを変更された。私は"Caster"を吸っているが、自販機から転がり落ちた、始めて変更されたデザインの"Caster"には驚愕した。何やこれ!
まるで"禿げ頭の親爺が横向いた"デザインでありました。しかも、紙タバコの口許には口紅が付いたような、ポイントデザイン。 ホンマ改悪やと私は思う。
何時迄も、気楽な駱駝が描かれている"キャメル"を見習って欲しい。梅安さんは"キャメル派"である。
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Comments
パイプは、薫りがよいですね。
しかし、今は見かけないですが、あるのでしょうね。
Posted by: Mu | 2004.12.08 05:00 AM
昔は山男といえば、パイプでしたね。
今でも机の引き出しの中には、昔のパイプが有ります。懐かしいですね。
もうこれからの時代では、煙草は忘れ去られてゆくんでしょうね。
Posted by: jo | 2004.12.08 09:30 AM
私も2年前にタバコをやめました。約1カ月ほど十二指腸潰瘍で入院したんですが、退院後飲みませんでした。今でも、吸っている夢を見たり、人が吸っているのを見ると吸いたくなります。
止めて良かったことは、
①食べ物がおいしくなりました。
②体が楽です。ゲーゲーいうてました。
③周囲に気を使わなくてもよくなりました。
④経済的に楽になりました。タバコ代がいらない。
残念たことは、
①手持ち無沙汰
②5キログラムほど体重が増えました。
今後の心配なことは、
①飲みに行ったときにチョット飲んだらおしまい。今まで、これで失敗しています。
ヤッパリ止めたほうが良かったと思っています。
Posted by: hisaki | 2004.12.08 09:32 AM
私も一度、米国駐在時代に風邪を引き体調を崩して煙草をやめた事があります。
日本に帰国しても、数年はやめていました。しかし、何かの弾みで再度、喫煙するようになりました。
まわりの同期の連中は殆ど、吸わなくなり、少数派であります。身体には吸わない方がいいと、解っているんですがね。
Posted by: jo | 2004.12.08 11:06 AM