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若草伽藍跡 彩色壁画

本日、斑鳩町教育委員会は若草伽藍跡で彩色壁画破片を発掘したと、発表した。

(彩色壁画)

法隆寺金堂の壁画は残念ながら、修復時に焼失した、その壁画は700年頃である。数年前に鳥取県の上淀廃寺(かみよどはいじ)で発掘された彩色壁画は7世紀後半でした。

上淀廃寺

今回の発表では、若草伽藍跡ですから、聖徳太子が法隆寺を建立した607年となりますね。最古の彩色壁画となります。残念ながら、3センチ、5センチ程度の破片が30個程度ですから、全体像は判りかねるでしょうね。

(再建論、非再建論)

これで又、法隆寺の再建論と非再建論がいろいろ議論されますね。しかし、今回の報道では蓮とか仏教に関する壁画の可能性が大きいとの報道です。焼失した金堂の壁画に通じる壁画の可能性が大きいのでしょうね。

若草伽藍は伽藍が直列に並ぶ四天王寺方式だそうで、軸線方向が今の法隆寺とは少しぶれています。いずれにしろ、ここに斑鳩寺か何か聖徳太子さまの関連寺があったことは確かなようです。

(追記)
法隆寺金堂壁画参考(1)

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Comments

 金堂壁画見ました

 あれは何年の頃でしたろう。焼失した金堂壁画を再現する
催し物がありましたな。1965、6年当たりでしょうか。
当方が京都で学生をしていた時でした。修復じゃございま
せん。再現です。当代の日本画家のエースを集めて描いた、
と聴きました。

 当時も暇でしたから見物に出かけました。行ってみてビッ
クラこきましたね。金堂壁画、焼失したそれへのレクイエム
という触れ込みでしたのに、何ということはない、素晴らし
い絵画なのでした。それらを見て思いました。芸術に古い新
しいはないと。

 その後法隆寺へ行く時は必ず金堂の二階を訪ねます。行く
度に寺男さんみたいな青い服(着物)着た人に聴くんです。
壁画が素晴らしいと聴いてわざわざ東京から出向いたのです
が、是非その金堂壁画ちゅうのんを拝見したい。案内しても
らえませんか、とね。

 まあコチラもずいぶん底意地がわるいとは思います。それ
くらいあの壁画は素晴らしかったのですね。昔NHKが金堂
壁画再現という番組をやっていました。なかなかよく出来て
いました。天女の足の裾当たりのあの表現はどうして出来た
のだろうと感心しました。音楽が聴こえてくるような軽やか
な、たおやかな絵なのですね。NHKの番組は勿論CGでし
たが、そのコンピュータ・グラフィックスの担当をしたスタ
ッフ達も金堂壁画には参っていたんだろうな、と思わせられ
ました。

 古代の、神社仏閣での壁画で、当方が興味を持っているも
のがもう一つあるのですね。それは出雲大社です。前から聴
いていて興味を持っていたのですが、15年くらい前でした
か、やはりNHKの番組でその絵ががチラッと映されていた
のです。出雲大社の神殿の御簾の下当たりにチラッと見えま
した。ベータだか何かのVTRで録画したはずなのでいつか
見直したいですが、その絵も素晴らしいものでした。

 同じ壁画といってもキトラ古墳やら高松塚古墳の世界とは
また別の世界での壁画です。宗教やら政治やらが絡んだ世界
ではなく純粋に芸術と申しますか、あってもなくてもよい世
界でのお話しです。キトラやら高松塚やらは呼吸するのもシ
ンドイような世界ですわね。生き死にがかかっていますから
ね。芸術の世界というのはもう少し気楽ですから羽を伸ばせ
るんですね。

 当方は最高の画家はダビンチだと思っています。そう、あ
のモナリザやら最後の晩餐やら白貂を抱く貴婦人やらを描い
たレオナルド・ダビンチでございます。しかしながら金堂壁
画を見ますと(勿論レプリカですが)凄いなあと思わせられ
ます。何故なら作者なんて、サインなんてないのですね。誰
が描いたの、なんてのはないのですね。

無私だったのですね。そういう時代の(芸術)には(~作)
なんていうものはとてもかないません。
  

  

Posted by: ふうてん | 2004.12.02 02:56 AM

 昨日、このニュースをテレビで知り、現地説明会があるとの報道がされていました。
 
 今朝の新聞を読んでも、どうすごいのか?何がすごいのか?国内最古の壁画といわれても、と???の世界でした。

 今朝のJoBlogとふうてんさまのコメントを読ませていただいて、大切なポイントがつかめました。ありがとうございました。

 それにしても、記事に取り上げられるのが、早いですねえ~~。
新聞並、いやそれ以上かも。(笑)。
 

Posted by: wd | 2004.12.02 09:08 AM

ふうてん さん

あんさんのコメントが本文に相応しいな~~。
私が言いたい事を何時も、代わりに言うて下さる。

以前、平等院の堂内の絵画の再現、飛天の複製とか
部屋全体をCGでNHKさん、再現していました。

驚きの空間でしたな~、この世やない、あの世でんがな。何時死んでもえ~~な~~と、思いました。

法隆寺金堂の壁画空間はまさに、7世紀に実現していたんやね~~。空間全体で人を包み込む、優しさと、音楽と、幸せでね。

昨夜、NHKではハプスブルク家の特別番組、生中継をしていました。来年はドウナウ川とライン川の船旅にでようと計画中なので、参考になると思い観てました。

マリアテレジアの部屋とか『会議は踊る』の部屋とか、観てました。基本的に日本とは違う事に気がつきましたね。

家族が欧州を支配する、絶対王政、の人が作る部屋は自分たちの為にあるんやね。ここが、違う。

勿論、中世の教会のようなキリスト教の荘厳な神の世界、はあります。しかし、日本の場合は仏教の宗教世界ではあるが、何か、違うんやね~~。

出雲大社の壁画については、知りません。何が描いてあるんやろね? 八雲とちゃいますか? 想像するにね。

せやけど、ふうてんはんは、学生時代から暇やったんやね~~。

Posted by: jo | 2004.12.02 11:28 AM

wdはん

現地駐在員として万難を排して、現地説明会に参加し取材して下さい。

奈良にお住まいとは、本当に宜しいな~~、羨ましいです。JoBlogは報道機関とは異なり、客観的事実を伝えるものではなく、その、背後の精神的世界を伝えたいですね。

Posted by: jo | 2004.12.02 11:35 AM

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