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年末正月にみる日本文化の源流

民俗学の関係書物を読んでいると、日頃私達が空気のように気がつかない、習俗の背後に長い民族の歴史が隠されている事に気がつきますね。

○日本人は何故木造建築が好きか?

私は法隆寺が好きです。木造建築であります。上田篤先生は”木の寺”で述べておられますが、日本人は生きてるものが好きな民族であるらしい。檜は伐採して100年くらいしてから、強度を増す。伐採された檜は生きており、1000年は生き続けるのである。

日本人は死を忌み嫌うところがあり、穢れと考える。石作りとかレンガ作りは好まない、それは死んだ素材であるからだと言う人がいます。多分に、木から精気を貰いながら生活したいのかも知れない。現世万歳の民族であり、まるで大阪の人間のようですね。

木は炭酸ガスを固定したものらしい。炭素と酸素とでできていて、顕微鏡で木を覗くと、穴だらけであるそうな。空気を蓄えているので、建材としては最高の断熱効果があるそうな。そして、部屋の中で暮らす人間の湿気を吸い取るそうだ。ゆっくりとね。

西岡常一棟梁の書かれた本は、何回も何回も読んだ。木造建築は”木は寸法で組まず、クセで組め”という言葉が印象的です。これは、生きた素材を使う人だからです、会社の組織も同じである。

木造建築は火災に弱い。しかし、又、建設すればよいと考える。その事で、技術を若い人々に伝えることが出来る。
素晴らしい、DNAを残す考え方である。

○年末に何故大掃除するか?

これは、不思議な習俗でありまして米国在住の頃に米国人はこのような習俗を持たないので、不思議でした。
wdさんはblogでしきりに、年末大掃除の悪戦苦闘を書かれている。なんでやろな~~?

これには二つの理由があるとjoは考えている。(考えてる暇あれば、早く大掃除しろ~~の声が聴こえる)
私はこれでも、今日は、早く起き見事な日本晴れの彼方の真っ白な富士山を拝み、デジカメに納め、雑巾で窓を拭きました。布団も全部、専用バルコニーに並べ今年最後の布団干しです。

話は、それましたが、先ず、”潔斎”の性質をDNAに持つんですね。綺麗にして、新年を迎えたいという気持ちです。
もうひとつの理由は”常若思想”にあると思います。これは、いつまでも、わかわかしくありたい、という価値観です。

しかし、海外メデイアは年末と正月の日本人の習俗を各国に伝えるのに、何で全国民が年末に大掃除をして、正月に神社やお寺に初詣に行くのか?これだけ、信心深い民族がいるだろうか?と、考えるそうな。
何のことはない、初詣には神社の梯子をして、現世利益を追求する日本人の”ふる~~いDNA”がそうさせてるだけなんです。

○何で正月に餅を食うか?

これは有名な話ですので、皆さん御存知ですね。正月とか、子供の食いぞめには一升餅を背負わすとか、力の源なんですね。鮒寿司のルーツである中国南部の苗族(ミャオ族)も同じ風習を持ちます。今年一年、元気で暮らせるように食べるのではないか、と思います。

ところで、話は逸れるが、カップ麺に日清のどん兵衛がありますね、素材が書き込まれた部位の枠外の最後に(E)
、(W)と記号が書かれている。ラジコン仲間のHPによると名古屋以西と名古屋以東で販売される味が違うそうです。
先ほど確認したが、東京では(E)となっていました。きめ細かい民族やね~~。

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Comments

へへへ・・。がんばった甲斐あって、掃除のメドがつきましたで~~。
人間、やりきれないとわかると「もうこれでええわあ~。」となるんですね。できてない分は、来年回しにします(笑)。

あとは「おせち料理」に励みます!

掃除する理由は「潔斎」にあるんですね。ええ勉強になりました。なんとか無事年を越せそうです。

今年はいっぱい未知の世界を示してくださって、ありがとうございました!来年も「JoBlog」楽しみにしております。★

Posted by: wd | 2004.12.30 05:33 PM

そうですか? 掃除の目処はつきましたか?

世間では大掃除なんですね、皆さん、頑張って下さい。

今日は、紀宮と黒田さんの御婚約内定の会見もあり、ず~~と、観てました。私は皇室ファンなのでしょうね。

今年は、暗いニュースが多い中、最後に明るいニュースでした。

Posted by: jo | 2004.12.30 07:21 PM

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