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ラジコン内部構造

2004_11120002.JPG

これは、ラジコン飛行機の内部の写真です。機体の胴体内部の構造です。

(解説します)

・この飛行機は翼が胴体の下部につく低翼機であり、翼を外したところです。長いパイプが下部に写っていますがこれは、エンジンのマフラーであります。チューンド・サイレンサーと呼びます。

・写真の右側に2個のサーボ・モーターがありますね。この二つのサーボで尾翼にある垂直尾翼のラダーと、水平尾翼のエレベータを駆動します。

・もう一つのサーボはエンジンと接続されており、バルブの制御をします。バルブを開くと、エンジンの回転数が上がり閉めると回転数が落ちます。これは、針金が細いビニール・パイプの中を通過しています。

・受信機が黒く箱で写っています。この受信機は電池電源とサーボ・モータと接続されます。ここに有りませんが、主翼のエルロン・サーボを駆動する為の接続もあります。

・一番左に少し、オイル・タンクのお尻が写っていますね。300CCの燃料が入ります、メタノール80%,ニトロメタン、ひまし油であります。

・本来は、受信機は衝撃を避けるために、柔らかなもので包まれます。今、写真のために外しました、受信機用の電源も外しました。

大事なことは、ラジコン飛行機は激しい動きをしますので、これらメカ類が動かないことです。と、同時に動くと重心が移動しますので、危険です。機体の設定で一番大事なのは、重心が正確である事です。

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Comments

メカニズムがよく分かりました。
意外なほどの空き空きですね。

重心の件、重要性がわかったが、はて、どこを重心点にするのだろう。してみると、GeeBeeなんか、空飛ぶビヤ樽は、むつかしそうだ。実機でも、人が後ろに座って重心を保つとか、聞きましたね。

Posted by: Mu | 2004.11.12 09:07 AM

重心位置の質問ですね。

答えましょう。

飛行機は何故浮くか? 揚力ですね。揚力は主翼で生まれます。主翼で何故生まれるかは、今だ完全に解明されていません。しかし、ベルヌーイの原理で説明しても学校では正解です。(ラジコン仲間ではあかんよ!)

そこで、主翼の揚力の中心位置に重心を設定します。主翼の形状により揚力の中心位置が異なります。

主翼形状はNASAが規格を決めていて、NACA????と
番号が固有についています。通常は翼の前方が膨らんでいて、後ろがすぼんでいますね。

ベルヌーイの原理により膨らみが大きい程翼の上を翼の膨らみに沿って流れる空気の翼端迄の距離が翼の下を流れる空気の翼端迄の距離より長くりますね。

これが、同時に翼端に到達しなければ物理学に反するので、翼の上を流れる空気は高速で流れます、そうすると翼の上の空気が薄くなり気圧が下がります、そして浮力が出ます。

そこで、翼の先端から翼端迄の何処かに揚力の中心位置が存在しますね。そこで、NASAでは風洞の実験により、翼の形状ごとに何処に揚力の中心が存在するかを、実験で調査しました。

普通は、翼の1/3位の前方位置、即ち翼の前から翼端迄の1/3の位置に重心を置きます。

お判りいただけたでせうか? ラジコンは奥が深いね~~。

Posted by: jo | 2004.11.12 10:00 AM

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