三星堆・中国古代文明の謎
『三星堆・中国古代文明の謎ー史実としての(山海経)』 あじあブックス 徐朝龍 ISBN4469231436 大修館書店
(目次)
1章: 奇書『山海経(せんがいきょう)』
2章: 三星堆文明の素描
3章: 不思議な縦目青銅仮面
4章: よみがえる崑崙
5章: 神樹伝説の源流
6章: 西王母と三星堆王国
1993年7月に『謎の古代文明 三星堆遺跡は何を物語るか』 徐朝龍 & NHK取材班 NHK出版 が当時、NHKの特別番組と連動して読まれました。
とにかく、巨大な青銅の目玉が飛び出た仮面、巨大な青銅で出来た神樹 等 度肝を抜いた長江文明の衝撃でした。
長江中流、下流に比較して文明の萌芽は新しいが、明らかに稲作・漁撈長江文明の傑作の発掘でした。
中国の北の黄河の龍の文明、小麦・牧畜文明とは異なる文明が同時に花開いていた事がわかったのは最近なのですね。実は、この北の文明と南の文明が衝突し東アジアの独特の文明が形成されてゆくのです。
私はアーモンドの形をした目と渦巻き文様に中米、南米の文明との共通点が気になっています。
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Comments
JOさん、この記事ありがとう。
1.「神秘的な古代蜀国を覆う謎のベール」という言葉が、最初の参考サイトにあったけど、この蜀は、劉備が入る以前の蜀なんですね。
2.私は、兵馬俑よりも、こっちゃに以前から関心が強い。
3.その後、日本では関連図書やニュースも聞かれないが、どうなっておるんでしょうね。
4.ともかく、JOさんの「度肝を抜かれた」という評言がぴったしですな。こういうなんは、きっと宇宙人ですよ。
5.我が日本にも、これくらいショックな出土品がでれば、若者が大挙して考古学に向かうような気がする。私も即座に「玄妙仮面評論家」になりたいね。
Posted by: Mu | 2004.07.06 12:35 AM
西安には行きましたが、未だ三星堆は訪れていません。是非訪問してウロウロしてみたいと思っています。安く行けるツアーもありますので、2~3日あれば簡単に行けるので私も、突然レポートするかも知れません。
蜀の国。険しい山に囲まれた盆地。太陽がなかなか拝めない気候、太陽をみると珍しくて犬が吼えるそうでないですか?
太陽信仰、神樹、太陽の運行に関わる鳥信仰、蛇信仰、長江稲作・漁労文明の完成期に花咲いた文明でしょうか。
しかし、飛び出た目玉には驚きましたね。
Posted by: jo | 2004.07.06 05:43 AM