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長江文明の謎

『古代日本のルーツ 長江文明の謎』 安田善憲(よしのり) 青春出版社 ISBN4-413-04061-9 2003年6月

(帯情報)

長江文明に遺されていた日本文化の痕跡・・・・・。
その衝撃の真相を 環境考古学の第一人者が解く!

(概要)

・中国には二つの文明が存在した。黄河流域の麦作、牧畜文明と長江流域の稲作、漁撈文明である。
・北の文明は龍を神とする。南の文明は太陽とそれを運ぶ鳥、そして蛇を神とする。
・地球環境の激変により北の民族は南下を始めた。そして南の民族を征服し、一部四散した。今苗族に残存する。
・『史記』によれば、夏王朝の時代南下した記録がある。その時に長江下流域の人々は船に乗り九州南端と対馬海流に乗った連中は出雲、丹後半島、能登、所謂『越』の国に漂着した。(長江下流域は越と呼ばれ、日本の越前、越後、越中の土地の名前はここからきている)
・日本建国神話の降臨神話の高千穂峰は彼等が漂着した九州南端の思い出を語っている。そして、神武東征神話は九州から大和へ向かう。
・皇孫『ニニギノミコト』が天孫降臨されたのは、南九州『笠サの岬』である。木の花咲耶姫に出会う。
・従来の縄文文明から弥生文明の始まりである。ここで、縄文に弥生が重層する。
・麦作・牧畜文明は崇神天皇から大和で始まる。ここで、崇神天皇5年に結核病(牛から)が大陸からもたらされ、半数の国民が死ぬ。その後、天然痘。インフルエンザ、ジフテリア等の北方民族の疫病が古墳時代に始まる。
・そこで、又、三輪山を崇める。
・継体天皇は再度、南の文明に王朝を交代させた。稲作・漁撈・海洋民族が権力を奪還する。
・天武天皇の英断。 北の牧畜民の文明である唐帝国と新羅連合にたいして、北の文明の素晴らしい国家体制であるとか、いいところを取り入れ、中央集権国家を目指し、精神世界では南の文明、太陽・鳥・蛇を残した。和魂洋才の始まりである。

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Comments

JOさん
 長江文明はとても興味あります。
 サンセイタイとかいうのに関して、良書はないでしょうかね。
 この『古代日本のルーツ 長江文明の謎』も、とても面白そうですね。ご紹介をうれしく思います。

Posted by: Mu | 2004.07.02 04:47 AM

サンセイタイ、昔本も読んだし、インターネットでも多量のホームページが有りましたね。今は見かけません。
調べてみます、本棚に2~3冊はあるでしょうね。
”サンセイタイ”は長江の上流にあたり、中流・下流の文明より時代は新しいです。しかし、異形の飛び出た目玉のブロンズ像には驚きました。高さ数メータのブロンズで出来た扶桑の木と”鳥”。
まさに、太陽と太陽の運行を助ける鳥の姿がありますね。

Posted by: jo | 2004.07.02 06:52 AM

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