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草原の記

”草原の記” 司馬遼太郎  新潮文庫 ISBN4-10-115237-3 400円  平成7年10月 初版

(扉)

史上空前の大帝国をつくりだしたモンゴル人は、いまも高燥な大草原に変わらぬ営みを続けている。

少年の日、蒙古への不思議な情熱にとらわれた著者が、遥かな星霜を経て出会った一人のモンゴル女性。
激動の20世紀の火焔を浴び、ロシア・満州・中国と国籍を変えることを余儀なくされ、いま凛々しくモンゴルの草原に立つその女性を通し、遊牧の民の歴史を語り尽くす感動の叙事詩。

司馬さんとツベクマさんとの出会いから、彼女の過酷な歴史を振り返り、司馬さんは彼女に惹かれてゆく。
彼は13世紀に世界を制覇した、オゴタイ・ハーンと現代のツベクマ女史を対比させ、不思議なモンゴル民族の歴史を愛情と憧憬をもち語る。

常に風の如く暮らし、奇跡的なほど欲望すくなく生きてきた民族に惹かれる作者があります。
私達、日本人のDNAには少なからず、このモンゴルの民族の一部が入っています。

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Comments

JOさん
 調子はずれですまないが。
 大昔、TVでチンギスハーンの陵墓を探索するのがあって、未発見。最近、またそんなんがあったようで、未見。
 どうなんだろう、大ハーンの陵墓は見付かったのだろうかね。

 ともかく、棺を運んだ部下全員を殺した噂もきいた。
 馬、何百頭も走らせて、墓跡を消した噂もきいた。

 モンゴルまで、古墳話でもなかろうが、気にはなっております。

Posted by: Mu | 2004.06.12 09:24 PM

未だ見つからんですね。開高 健はんが団長して司馬さんも参加して捜索がありましたね。モンゴル人は墓を残さないんやね。
地中深くに埋めて、永久凍土の中に氷詰にするんや。判る筈がないな。
漢民族は同じく地中深くに埋めるけど、あの世を作るので、豪華やね。だから直ぐ科学的捜査をすると判るにやね。色んなものを埋めるし、仕掛けが大掛かりなんや。
モンゴル人は質素やさかい、判らんようです。
あの墓探しは、実は深い政治的意味があったようですよ?ウランバートルに確か、ジンギスハーンか誰か其れまで、禁止されていたモンゴル人の象徴が認められたとか。

Posted by: jo | 2004.06.12 10:21 PM

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