幻のケルト人
”幻のケルト人” ヨーロッパ先住民族の神秘と謎 柳 宗玄・遠藤紀勝 社会思想社 ISBN4-390-60370-1
5800円 写真集
(帯)
ヨーロッパ文明には二つの流れがある。
誰もが良く知るギリシャ・ローマの文明と、
今だに謎に包まれたケルト人による文明の流れである。
ギリシャ・ローマの古典文明は、文字による記録や文学を数多く
残したが、ケルト人は文字を持たず、彼等の歴史を全く書き残していない。
又、地中海の文化が”石の文化”であるのに対し、ケルト人の文化は
基本的に”木の文化”であったため、それは時を経て姿を消し、
幻と化してしまった。
しかし、地中から発見された金工品や陶器、後代のキリスト教美術
に参入して花開いた写本画など、いまもかろうじて残る彼等の足跡から
神秘の古代人ケルト族の姿を垣間見ることが出来る。
(西洋文明の二つの根)
古代ギリシャ・ローマの文明に対してケルト文化が存在する。
もともと、ドナウ川の北方、アルプスの北方、イベリア半島などに
居を構えていたスキタイ、ケルトイ、イベレスなどの諸民族である。
現在は、ケルトの伝統が、息ずいているのはアイルランド、スコットランド
、ウエールズなどに神話が残る。
(私の興味)
私が関心があるのは二点である。
(1)巨石文化特にストーンヘンジ と日本のストーンヘンジ及び磐座信仰
(2)ヨナヌキ音楽の共通 ・・・・・日本の明治の小学唱歌とスコットランド民謡、日本の流行歌はヨナヌキである。
今でも音楽歌謡界のプロの世界ではヒットを飛ばしたい時、使う奥の手とか?
この民族は遊牧民ではないか?遥かユーラシアと繋がる民族ではなかったか?私の仮説です。
注:ヨナヌキ音楽とは西洋音楽に対して四番目の音階ファと七番目の音階シが抜ける事を言います。半音階が
抜けるというか、存在しない。
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Comments
JOさん
木の文明のケルトと、ストーンヘンジとの関係が分かりにくいです。
石のわっかでしょう?
Posted by: MuBlog | 2004.06.11 06:10 PM
説明が不足しましたね。ケルト人は建物とか信仰のメモリアルは木を使いました、しかし、環状列石とかメンヒル(巨石を延延と並べる)・・・例えば、フランス北部ブルターニュ地方カルナックには約3000もの石を3~4キロの長さで並べている。メンヒルの列柱ですね。日本の北部には未だカムチャッカが陸続きであった頃にマンモスを追いかけてユーラシアの人間が南下しましたが、その事を言いたかったです。
Posted by: jo | 2004.06.11 08:19 PM