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水鏡の塔 匠魂

法隆寺は好きです。(故)西岡常一棟梁はもう伝説の人になりました。彼の書かれた本、及び、彼に関わる本を読むにつけ何時も、感動を受けます。

(水鏡の塔 薬師寺東塔)

常一棟梁は子供の頃に、祖父の常吉棟梁に連れられ、薬師寺を訪れた。
西塔は16世紀に筒井順興の戦乱で焼け落ち、今は礎石と舎利孔が残存しているだけである。その孔に溜まった水に映る東塔の姿は薬師寺の最高の眺めと言われていた。

祖父曰く『薬師寺東塔は水に映る五重塔が水面が揺れる姿、各層が大きくなったり、小さくなったりする、美しい。それを見事に三重塔プラス裳こし、六重の塔にみえる美しい塔をつくったんや。』

この常一棟梁は遂に、この薬師寺西塔を再建する事になった。今は、二つの塔が並んでいる。

(宮大工の誇り)

宮大工は民家を建てない。自分の家も自分が設計すると五百万以上かかる。大工なら三百五十万で出来る。百年もつ家はいらない、二十年持てば良い。徹底した宮大工の誇りを祖父、常吉棟梁から学んだ。

私は彼の生きざまを知るにつけ、物作りの基本が彼の言動、行動、哲学にあると確信している。飛鳥時代の匠が建造した法隆寺にはそれを乗り越えるのは尋常ではない。しかし、木は永遠の命ではない、後世の匠が補修しなければならない。補修するには、飛鳥時代の匠の技量を越えるか、同じレベル迄達しなければ出来ない。

物作りは私の経験でも、頭でだけ考えても物は出来ないと思う。物に触る事が大事である。木に触れる事で全ての五感で感じる事が大事と思います。エンタシスの柱を触れば、槍カンナの削ったぬくもりが伝わります。

(霞が関ビル)

私の事務所は霞が関ビルの近くにあります。日本最初の超高層ビルは法隆寺の五重塔の柔構造に学んだ。
これは、有名な話ですね。クラゲを積み重ねたようにすれば、地震が来ても破壊されない。技術は進歩するが発想は古代の匠に学ぶ事が多いのですね。

私は法隆寺が好きです。総てが好きであります、それは千年も二千年近くも法隆寺を守る人々に支えられて存在するからです。それは何だと思われますか?

西岡常一棟梁関連資料:
・『木に学べ』 『法隆寺を支えた木』 『斑鳩の匠・宮大工三代』 『蘇る薬師寺西塔』
『古寺再興』 等々

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