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日本の中の朝鮮文化(8) 金達寿

『日本の中の朝鮮文化(8) 因幡・出雲・隠岐・長門ほか』 金達寿(キムタルス) ISBN4-06-184956-5 講談社文庫
数年前に出雲から若狭迄日本海側の旅がしたくて、昔読んでいた上記本を取り出し、旅行に持参した。この本のシリーズは紀行文であり著者が司馬さんと同様に、紀行しながら自分の目で古代を回想されている。
・因幡・伯耆
ー略ー
・出雲・隠岐・石見
ー米子から美保関へ
ー出雲族・熊野大神
ー安来を訪ねて
ー金屋子神社まで
ーひの川・ひ伊川
ー四隅突出型方墳と荒島
ー韓国伊太氏神社のこと
ー意宇の杜と新羅の鶏林
ー築山古墳と大念寺古墳
ー須佐郷の須佐神社
ー日御崎・加夜・出雲大社
ー隠岐の古墳と神社
ー韓神新羅神社と韓島
ー江津の都怒我阿羅シト
ー鵜ノ鼻古墳群を訪ねて
・長門・周防
ー略ー

この本で面白いのは上記目次で略しましたが、『因幡の白兎』の話ですね、白兎神社での面白い語りが印象に有ります。曰く、先ず鰐(わに)は山陰地方では鮫の事ですから、一般的に鮫の上をピョンピョン跳ねる、兎の絵が描かれています。さて、もうすこし朝鮮語で分析すると(わに)=さびもち だそうで、鉄の事だそうです。古事記ではこの鰐はサビモチの神と書かれているそうですから、白兎族と鉄の民族の争いの話なんですね。ワニが鉄だと京阪奈丘陵の和邇氏は鉄の一族なのか?

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Comments

JOさん
 鉄がどこまでもたたりますね。たたら、というのはたたり(嘘)
 目次みていて、本当の紀行文はずいぶん詳しく書いてあるようですね。実際に歩き、調べ、考え、また歩いたら、知識が肌にとけ込むでしょうね。
 私は、未踏地をもっと考えて、実際に歩きたいです。

Posted by: MuBlog | 2004.05.11 05:08 PM

そうです、詳しいですよ! 文庫本なので、手軽に持参して旅行が出来ます。街道をゆく・・・感じです。歴史を勉強して現地を訪ね、又、新たな発見をするんですね。これが、いいんです。大山の近くの何処か忘れたけど、韓国から嫁はんに来て、ホームシックに罹った古代の天女の話も面白かったな。

Posted by: jo | 2004.05.11 05:19 PM

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